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mikotonosekai

私の暮らす世界での日常を書いています

貴婦人ヒリョミの今は亡きペット、らっちゃんのお話

以前飼っていたペットの話です。

 

その子は雄犬のマルチーズ。名前はラッキー(らっちゃん)

 

私は以前から犬を飼いたいと思っていた。

まぁ、子供のいる家庭ではよくある話ですよね。

ある日、母がちょうど里親を探していた知人に連絡を取り譲っていただくことになりました。

そのことを聞かされた私は嬉しくて、子犬を迎えに行く日が待ちどうしかったのを覚えています。

そうして間もなく、母と知人のお宅へ向かうことになりました。どうやらその方は以前私達が住んでいた近所の方のようでした。

挨拶をしておじゃますると、そこには生まれて間もない子犬達が小さく鳴き声をあげていました。

私はなんとも言えない気持ちで子犬達を見ていると、おばさんが抱っこしてごらんと言ってくれました。

私はそっ〜と傷つけないようにお膝の上に乗せました。子犬はまだ歯が生えておらず、私の指をずっ〜とハムハムしていた。そして私のズボンはその子犬のヨダレでビチョビチョになった。

しばらくして母がどの子にするか決まった?と私に聞いてきました。

もうその時には私の心は決まっていた。

私の指をハムハムし、私のズボンをビチョビチョにしたこの子しかいないと。

と言うわけで、この子が我が家へやってきたのでした。

名前は以前から決めていたラッキーと名付けました。理由は言葉通り、ツイてる子。

らっちゃんが来てからは毎日が色んな意味で楽しかったです。らっちゃんに返事を覚えさせるのに「らっちゃん、ワンは?」と話しかけその結果、ワンワンと吠え続け、「ワンは1回だけでいいんだよ〜。」とおやつをあげるタイミングがグズグズになったり…

おトイレを覚えさせるのに、らっちゃんの前で片脚挙げてこうするんだよっとポーズをとって見せたら、不思議な顔をされ走り去られたりとこんな感じでね。

そんなある日、いつも登校前に父が見送りをしてくれるのですが、そこで事件が起こったのです。

まだ小さいらっちゃんを抱っこしていた父から弟が抱っこしようと取り上げた瞬間、らっちゃんを頭から地面に落としてしまったのです。

ヒャァ〜😱

慌てて父が抱き上げましたが、らっちゃんはピクリとも動かず、皆でオロオロしていました。しかし私は学校へ行かなければいけない時間で、父に大丈夫だから行きなさいと言われ不安なまま向かったのでした。

その後、急いで帰宅するとらっちゃんは元気に走り回っていたのです。

父が帰宅し、あの後のことを聞くと、

「ずっと名前を呼び続けていたが反応がなく、もうだめかと思った…」と。

会社へ行く時間もあるし、心配していたが徐々に回復したそうです。多分、脳しんとうをおこしていたのだと思われます。

あの時はらっちゃんを落とした弟を責ましたが、弟もただ抱っこしたい一心だったんですよね。

無事だったので良かったのですけど…

その後も色々事件はあましたが、最後は老衰で亡くなりました。亡くなった日、母が調べてくれたペット葬儀車に来てもらい、葬儀車の中でお別れをしました。その後、私は仕事へ向かう電車の中で、溢れ出てくる涙を拭いサングラスで赤い目を隠したのでした。

らっちゃん、17年間ありがとう。私のお家に来てくれてありがとう。そして、またいつか会いたいよ。

 

本日もご覧頂きありがとうございます。

みなさんの中にもペットを飼われていらっしゃる方がおられると思います。生きている以上死は必ず訪れるものですが、その子との出合いが自分の中で思い出に変わるまで… 私はどのくらいかかったのだろうか。ただ、今はらっちゃんを思い出す時、可愛かったなぁと思う気持ちが先ですね。